端野・壮瞥町研究
[最終更新日:2008年5月22日]
地域紹介
■人口
北海道北見市端野町 5,496人(2005年12月末日)
北海道有珠郡壮瞥町 3,046人(2007年12月末日)

■年齢構成
北見市端野町:平均年齢44.1歳(平成12年)
壮瞥町:平均年齢52.4歳(平成17年)

■地域の特徴
端野町(たんのちょう、面積163.50km2)は、網走支庁中部、北見市北東部に隣接している。夏は北海道で一番日照時間が長く、気温も高くなる一方、冬の寒さも厳しい。2006年3月5日に北見市、常呂町、留辺蘂町と新設合併し北見市となった。産業は農業(畑作、米作)が主である。
端野駅
端野駅
ビート(てんさい)や小麦の畑
ビート(てんさい)や小麦の畑
検診風景
検診風景

・北見市ホームページ
http://www.city.kitami.lg.jp/

壮瞥町(そうべつちょう、面積205.04km2)は、胆振支庁の西部に位置し、昭和新山、洞爺湖のある町である。雪合戦の国際大会が開催される町としても知られる。産業は観光と農業を主とし、果樹園(りんご、ぶどう、サクランボなど)が多く見られる。
昭和新山
昭和新山
洞爺湖
洞爺湖

・壮瞥町ホームページ
http://www.town.sobetsu.lg.jp/

両町は同じ北海道内にあるが、自然環境の差異は大きく、特に2月の室外平均気温は端野町-14℃、壮瞥町-6℃である。
コホート概要
■歴史
端野・壮瞥町研究は、今から約30年前の1976年に開始された。本研究の目的は高血圧を含む心疾患の病態解明であり、住民検診を兼ねたフィールドワークは毎年夏に続けられている。

■調査項目
身長、体重、問診、血圧、糖負荷試験(OGTT)、24時間血圧(ABP)、肝細胞成長因子(HGF)、PWV、ABI、体脂肪率、ウェストヒップ比、超音波法による内臓脂肪径、血清レプチン、インスリン、血清アディポネクチン、介護負担尺度(J-ZBI)など

■主な成果(いずれもPubmedへリンク)
・Obara F, Saitoh S, Takagi S, Shimamoto K. Influence of hypertension on the incidence of cardiovascular disease in two rural communities in Japan: the Tanno-Soubetsu study. Hypertens Res. 2007 ;30:677-82.

・Chiba Y, Saitoh S, Takagi S, Ohnishi H, Katoh N, Ohata J, Nakagawa M, Shimamoto K. Relationship between visceral fat and cardiovascular disease risk factors: the Tanno and Sobetsu study. Hypertens Res. 2007 ;30:229-36.

・Akasaka H, Katsuya T, Saitoh S, Sugimoto K, Fu Y, Takagi S, Ohnishi H, Rakugi H, Ura N, Shimamoto K, Ogihara T. Effects of angiotensin II type 1 receptor gene polymorphisms on insulin resistance in a Japanese general population: the Tanno-Sobetsu study. Hypertens Res. 2006 ;29:961-7.

・Ohnishi H, Saitoh S, Takagi S, Katoh N, Chiba Y, Akasaka H, Nakamura Y, Shimamoto K. Incidence of type 2 diabetes in individuals with central obesity in a rural Japanese population: The Tanno and Sobetsu study. Diabetes Care. 2006 ;29:1128-9.

・Takeuchi H, Saitoh S, Takagi S, Ohnishi H, Ohhata J, Isobe T, Shimamoto K. Metabolic syndrome and cardiac disease in Japanese men: applicability of the concept of metabolic syndrome defined by the National Cholesterol Education Program-Adult Treatment Panel III to Japanese men--the Tanno and Sobetsu Study. Hypertens Res. 2005 ;28:203-8.

・Isobe T, Saitoh S, Takagi S, Takeuchi H, Chiba Y, Katoh N, Shimamoto K. Influence of gender, age and renal function on plasma adiponectin level: the Tanno and Sobetsu study. Eur J Endocrinol. 2005 ;153:91-8.

■研究の特徴
毎年の住民健診でデータの蓄積を行うとともに、住民に健診結果を説明し、個人の健康増進が図られるようにしている。

研究当初の目的であった、寒冷地と温暖地での高血圧、心血管疾患の差異については地域による違いは認められなかったが、この事は30年前の地域一般住民において、住居・気候などの環境因子よりも、過栄養、肥満などの生活習慣が高血圧、循環器疾患の発症に影響を与えている事を示唆した。そして、高血圧の成因として関連が示唆される肥満やインスリン抵抗性に着目し、現在も様々な成果を発表している。
・札幌医科大学第2内科ホームページ
 http://web.sapmed.ac.jp/im2/

・研究者
斎藤 重幸(研究代表者、講師)、大西 浩文(講師)、赤坂 憲(助教)、三俣 兼人(大学院生)、古堅 真(大学院生)、千葉 瑞恵(研究生)、古川 哲章(研究生)
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