筑西市協和地区研究
[最終更新日:2008年7月14日]
地域紹介
■人口
茨城県筑西市協和地区(旧・真壁郡協和町) 17,145人(2000年10月1日)

■年齢構成
平均年齢42.9歳(平成12年)

■地域の特徴
協和町(きょうわまち、面積36.24km2)は、茨城県の西北部の真壁郡に位置していた町で、2005年3月28日に下館市、真壁郡関城町・明野町と合併し、筑西市となった。東京から北へ80km圏内にあり、ほぼ平坦地で肥沃な耕地が広がり、こだますいかやキュウリなどの施設園芸が盛んである。平成元年からは小栗判官まつりとして、協和地区に伝わる小栗判官伝説を戦国絵巻のような武者行列で再現し、毎年2万人を超える観光客を動員している。

・筑西市ホームページ
http://www.city.chikusei.lg.jp/

・協和町 脳卒中半減対策のあゆみ(動画・2003年作成)
http://www.pbhel.med.osaka-u.ac.jp/kyowa.html
(大阪大学公衆衛生学HP内)
コホート概要
■歴史
昭和56年当時、協和町の死亡原因の第1位は「脳卒中」であり、循環器疾患が国民健康保険の総額の25%を占めていた。そこで、協和町は筑波大学社会医学系小町喜男教授(現・名誉教授)に町の実情を説明し、町医師会、下館保健所、総合健診協会、筑波大学、教育委員会、学校、食品協会、地区のリーダー、農協、農業改良普及所等の協力を得て、「協和町脳卒中半減対策事業」を開始した。この事業の一環として、40歳以上の住民を対象としたコホート研究を実施している。

■調査項目
身長、体重、問診、血圧、血液検査、尿検査、眼底検査、栄養調査、身体活動調査、心電図、24時間蓄尿検査、頚部超音波検査、睡眠時無呼吸に関する検査など

■主な成果(Pubmed等へリンク)
・Ikeda A, Yamagishi K, Tanigawa T, Cui R, Yao M, Noda H, Umesawa M, Chei CL, Yokota K, Shiina Y, Harada M, Murata K, Asada T, Shimamoto T, Iso H. Cigarette smoking and risk of disabling dementia in a Japanese rural community: a nested case-control study. Cerebrovasc Dis. 2008 ;25:324-31.

・Iso H, Sato S, Kitamura A, Imano H, Kiyama M, Yamagishi K, Cui R, Tanigawa T, Shimamoto T. Metabolic syndrome and the risk of ischemic heart disease and stroke among Japanese men and women. Stroke. 2007 ;38;1744-51.

・Sato S, Iso H, Noda H, Kitamura A, Imano H, Kiyama M, Ohira T, Okada T, Yao M, Tanigawa T, Yamagishi K, Nakamura M, Naito Y, Shimamoto T. Plasma fibrinogen concentrations and risk of stroke and its subtypes among Japanese men and women. Stroke 2006 ;37:2488-92.

・Iso H, Imano H, Kitamura A, Sato S, Naito Y, Tanigawa T, Ohira T, Yamagishi K, Iida M, Shimamoto T. Type 2 diabetes and risk of non-embolic ischaemic stroke in Japanese men and women. Diabetologia. 2004 ;47:2137-44.

・Tanigawa T, Tachibana N, Yamagishi K, Muraki I, Umesawa M, Shimamoto T, Iso H. Usual Alcohol consumption and arterial oxygen desaturation during sleep. JAMA. 2004 ;292:923-5.

・磯博康, 山岸良匡, 横田紀美子, 嶋本喬. 茨城県筑西市協和地区研究:国民健康保険医療費,介護保険料削減を成功させた疫学研究. Cardiac Practice. 2007 ;18:141-6.

・横田紀美子, 原田美知子, 若林洋子, 稲川三枝子, 大島美幸, 鳥海佐和子, 廣瀬久美子, 椎名由美, 山岸良匡, 崔仁哲, 池田愛, 八尾正之, 野田博之, 谷川武, 田中佐代子, 黒川通典, 今野弘規, 木山昌彦, 北村明彦, 佐藤眞一, 嶋本喬, 磯博康. 地域ぐるみの減塩教育キャンペーンの実際とその評価:筑西市協和地区・脳卒中半減対策事業 メディアによる健康教育活動. 日本公衛誌. 2006 ;53:543-53.

■研究の特徴
協和地区では脳卒中半減対策事業として、筑波大学や大阪大学、大阪府立健康科学センターの技術支援のもと、住民組織と共に組織的な脳卒中予防対策を展開している。対策の中心は健診と減塩運動をベースにした健康キャンペーン活動(2次を含む1次予防対策)であり、25年間で脳卒中発症率40%減、一人当たり国保医療費の周辺比約6%(地区全体で約1億円)減を達成している。
対策当初より、大阪府立成人病センター集検Ⅰ部(現・大阪府立健康科学センター)が研究に参画しており、検査項目や脂質測定、発症登録の方法の標準化をはかっている。共通の研究方法をとる大阪府立健康科学センターの井川町研究・八尾市南高安地区研究・野市町研究とともに、4地域の疫学研究を構成している。

頸動脈エコー検査
頸動脈エコー検査
夏休み親子料理教室
夏休み親子料理教室
役場に掲げられた減塩標語
役場に掲げられた減塩標語
健診結果説明会
健診結果説明会
・大阪大学公衆衛生学研究室ホームページ
 http://www.pbhel.med.osaka-u.ac.jp/home.htm

・筑波大学社会健康医学研究室ホームページ
 http://www.md.tsukuba.ac.jp/community-med/publicmd/
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