関前村コホート
[最終更新日:2008年7月14日]
地域紹介
関前村
関前村
■人口
愛媛県越智郡関前村 865人
(2000年10月1日現在)

■年齢構成
平均年齢58.9歳(平成12年)

■地域の特徴
関前村(せきぜんむら)は、愛媛県の北東部に位置し、大下島(おおげしま、1.52km2)、小大下島(こおげしま、0.90km2)、岡村島(おかむらじま、3.10km2)の3つの有人島、その他の無人島からなる村であったが、2005年1月に今治市、菊間町、大西町、波方町、玉川町、朝倉村、吉海町、宮窪町、伯方町、上浦町、大三島町と合併し、新しい今治市となった。気候は温暖であり、産業は柑橘農業と水産業が主であるが、人口の減少と老年人口比率(総人口に占める65歳以上人口の割合、関前村平成12年48.7%)の上昇が深刻な問題となっている。このような状況を改善しようと、「蝶をそだてる島の会」が島全体で珍蝶クロツバメシジミを保護増殖する活動を行ったり、NPO法人「だんだん」が日本で初めての地域通貨(タイムダラー)の導入を行ったりと、さまざまな地区の活性化が試みられている。

・今治市ホームページ
http://www.city.imabari.ehime.jp/
コホート概要
■歴史
平成11年より、旧関前村(現今治市)との連携で健康調査・健康づくり事業を展開したことをきっかけに、その後も住民健診を中心として疫学調査・追跡調査を継続している。当時の池田村長を始め、住民福祉課、保健師、診療所医師・看護師および村民の皆様のご協力で調査・研究活動が継続的に続けられている。

■調査項目
身長、体重、問診、血液検査、栄養調査、身体活動調査・頸動脈エコー・脈波伝播速度・24時間自由行動下血圧・遺伝子・身体機能(ステッピング・歩行速度・握力)・既往現病歴・受療歴・健康行動・うつ傾向・ADL・QOL・医療費など

■主な成果(いずれもPubmedへリンク)
・Kohara K, Tabara Y, Yamamoto Y, Igase M, Miki T. Chlamydia pneumoniae seropositivity is associated with increased plasma levels of soluble cellular adhesion molecules in community-dwelling subjects: the Shimanami Health Promoting Program (J-SHIPP) study. Stroke. 2002 ;33:1474-9.

・Tabara Y, Kohara K, Ohnishi M, Nakura J, Miki T. Gene for medical cost? J Am Geriatr Soc. 2002 ;50:775-6.

・Kohara K, Tabara Y, Yamamoto Y, Igase M, Nakura J, Miki T. Genotype-specific association between circulating soluble cellular adhesion molecules and carotid intima-media thickness in community residents: J-SHIPP study. Shimanami Health Promoting Program. Hypertens Res. 2002 ;25:31-9.

・Tabara Y, Kohara K, Miki T. Polymorphisms of genes encoding components of the sympathetic nervous system but not the renin-angiotensin system as risk factors for orthostatic hypotension. J Hypertens. 2002 ;20:651-6.

・Yamamoto Y, Kohara K, Tabara Y, Miki T. Association between carotid arterial remodeling and plasma concentration of circulating hepatocyte growth factor. J Hypertens. 2001 ;19:1975-9.

・Tabara Y, Kohara K, Nakura J, Miki T. Risk factor-gene interaction in carotid atherosclerosis: effect of gene polymorphisms of renin-angiotensin system. J Hum Genet. 2001 ;46:278-84.

・Kohara K, Tabara Y, Yamamoto Y, Miki T. Orthostatic hypertension: another orthostatic disorder to be aware of. J Am Geriatr Soc. 2000 ;48:1538-9.

■研究の特徴
疫学研究に遺伝子解析を取り入れ、遺伝子多型(SNP)と血圧、動脈硬化、ならびに関連する臨床マーカーとの相関、および遺伝−環境相互作用などについて研究を行っている点が大きな特徴である。特に関前村での研究を通じて発表された遺伝−環境相互作用に関する論文は、その後の当該領域研究における先駆的な報告となった。今後は長期縦断的な検討から、心血管系イベント発症の遺伝的要因について検討を進めていきたいと考えている。
健康調査(問診)
健康調査(問診)
健康調査(頚動脈エコー)
健康調査(頚動脈エコー)
・愛媛大学大学院医学系研究科加齢制御内科学講座
 http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/geriatric/index.html

・愛媛大学医学部附属病院抗加齢センター
 http://www.m.ehime-u.ac.jp/hsp/aagc/
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