香北町研究
[最終更新日:2012年9月21日]
地域紹介
■人口
高知県香美郡香北町 5,341人(2005年10月1日現在)
高知県香美市 28,766人(H22年10月)
高知県香美市香北地区5,037人(H22年10月)

■年齢構成
平均年齢53.9歳(平成17年)
但し、本コホートの調査対象は65歳以上で、平均年齢は76.1歳(平成17年)

■地域の特徴
香北町(かほくちょう、面積130.37km2)は、高知県の北東部に位置していた町である。2006年3月1日に土佐山田町、物部村と合併し、香美市となった。
「日本の滝百選」に選定された轟の滝(とどろのたき)があり、町の約86%は森林である。また、アンパンマンの生みの親、やなせたかしのふるさとであり、1998年には「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」がオープンした。

・香美市ホームページ
http://www.city.kami.kochi.jp/

高知県(香美市)香北町の中心地区
高知県(香美市)香北町の中心地区
コホート概要
■歴史
高知県は以前より全国トップレベルの高齢県として知られ、県内自治体は高齢者医療・介護費用の高騰に頭を悩ませてきた。そのような中で1990年、香北町と高知医科大学(現・高知大学医学部)との間で協定が結ばれ、「香北町健康長寿計画」がスタートした。

■調査項目
身長、体重、血圧、問診、うつの傾向(GDS)、生活の満足度(VAS)、神経行動機能検査など

■主な成果(Pubmed等へリンク)
・Miyano I, Nishinag M, Takata J, Shimizu Y, Okumiya K, Matsubayashi K, Ozawa T, Sugiura T, Yasuda N, Doi Y. Association between brachial-ankle pulse wave velocity and three-year mortality in community-dwelling older adults. Hypertens Res. 2010;33:678-682.

・Shimizu Y, Nishinag M, Takata J, Miyano I, Okumiya K, Matsubayashi K, Ozawa T, Yasuda N, Doi Y. B-type Natriuretic Peptide is Predictive of Hospitalization in Community-dwelling Elderly Without Heart Diseases. Geriatrics and Gerontology International. 2009;9:148-154.・

・Nishinaga M. Comprehensive geriatric assessment and team intervention. JMAJ. 2007 ;50:461-6.

・Fujisawa M, Ishine M, Okumiya K, Nishinaga M, Doi Y, Ozawa T, Matsubayashi K. Effects of long-term exercise class on prevention of falls in community-dwelling elderly: Kahoku longitudinal aging study. Geriatr Gerontol Int. 2007 ;7:357-62.

・Takahashi T, Ishida K, Yamamoto H, Takata J, Nishinaga M, Doi Y, Yamamoto H. Modification of the functional reach test: analysis of lateral and anterior functional reach in community-dwelling older people. Arch Gerontol Geriatr. 2006 ;42:167-73.

・Miyano I, Nishinaga M, et al: Quantitative analysis of carotid atherosclerotic lesions and high-sensitivity C-reactive protein in community-dwelling elderly 80 years or older. Geriatrics and Gerontology International. 6 :186-194, 2006

・Nishinaga M, Takata J, Okumiya K, Matsubayashi K, Ozawa T, Doi Y. High morning home blood pressure is associated with a loss of functional independence in the community-dwelling elderly aged 75 years or older. Hypertens Res. 2005 ;28:657-63.

■研究の特徴
健康長寿健診
健康長寿健診
香北町健康長寿計画の特徴は、65 歳以上の全住民に行われる生活機能の低下を検出するためのアンケート調査と高齢者機能健診である。高齢者機能健診で明らかな異常がある場合には医療機関や介護機関を紹介し、また、これまでの研究結果に基づき、数年以内に生活機能が低下すると考えられるリスク因子を有する対象者には「運動教室」やうつや物忘れなどの「文化教室」といった予防的介入を行っている。さらに、高齢者専門の保健師が家庭訪問をし、その場で簡単な機能評価や生活指導も行ってきた。

その結果、健康長寿計画が始まった1991 年頃は70%程度であった自立の高齢者割合が上昇し、町の後期高齢者割合が増加していくにも関わらず、1997年には65歳以上の人の89%が自立している事が明らかになった。特に、85歳以上の超高齢者の自立の割合も高かった事から、高齢であっても早期の介入で自立につながる可能性が示された。
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