研究方法
身体活動調査:JALSによる調査

疫学研究では、疾患発症や死亡と身体活動量との関連に関してDose-response関係、Thresholdの有無を検討することが必要とされています。すでに身体活動に関する大規模疫学研究が多数行われている欧米諸国では、身体活動量の構成要素である“時間“、“強度”、“頻度”に基づく定量化の必要性が強調されています。このことから、わが国においても身体活動を定量可能な質問紙を用いた検討が必要と考えられ、本研究では、身体活動調査の検討グループ(ワーキンググループ)を立ち上げ、調査票の作成を行いました。

1.使用する調査票 JALS Physical activity Questionnaire (JALSPAQ)

わが国で過去に行われた身体活動調査により明らかになった、活動の特徴をもとにして、身体活動量を定量可能な質問紙を新たに作成しました。本調査票では、近年のCDC・ACSMガイドラインが推奨するModerateの活動を評価できるようスポーツなどの余暇活動に限定せず、家事、仕事などの日常活動も調査の対象としています。特に、女性における身体活動の寄与が大きい家事を項目に含めている点は特筆すべき点であるといえます。
CDC ・ACSM ガイドライン
Pate RR, Pratt M, Blair SN, et al: Physical activity and public health - A recommendation form the Centers for Disease Control and Prevention and the American College of Sports Medicine. JAMA. 1995; 273:402-407.

2.調査票の構成

身体活動量算出に関わる以下14問の設問(A4 両面1ページ)からなります。
睡眠: 睡眠時間
仕事: 座業、立ち仕事、歩き仕事などの姿勢を問い、その組み合わせによって仕事中の姿勢ごとの時間を推定
移動: 戸外での移動時の歩行を問う。比較的速めの歩きを対象
家事: 炊事、洗濯、掃除、育児・介護などを項目
余暇(運動・運動以外): 運動とそれ以外の活動に分け、実際の活動を記載してもらう。各活動に対応する強度値(METs)を代入し身体活動量を算出する形式になっています。

調査票 調査票
(注意)
本調査票は、研究グループにおける追跡調査の研究成果が公表されるまでは、研究グループ内(関係者)での使用に限定させていただきます。